17歳の頃、母の手を借りながら初めて作ったワンピースがきっかけでした。型紙に使う大きな用紙もなく、型紙用紙というものがあることも知らず、新聞紙をつなげて型紙を作りました。できあがった赤いワンピースは不格好だけどとても素敵で、一枚の布がかたちになり、想像の中にあったものが目の前に現れる喜びをその時初めて知りました。そのワンピースは着心地が悪く、数回しか袖を通すことがなかったけれど、今でも大切にしています。初めて作った赤いワンピースのように、「ずっと大切にしたい」そう思ってもらえるものを作りたい。着心地、そして上質な素材にこだわり、丁寧な縫製を心掛け、一枚一枚心を込めて製作しています。

服飾系の短大を卒業した後、愛知文化服装専門学校アパレル科2年へ編入。専門学校在学中、友人とパンクロック系のオリジナルブランドを立ち上げ、学業の傍らパンク系ショップへの委託販売、イベント出展、ファッションショーなどを数多く行う。アパレル技術専攻科卒業後、子ども服のデザイン会社へ企業デザイナーとして入社。在職中にオリジナルブランドpipilottieを立ち上げ、ラフォーレ原宿主催株式会社エルファクトリーへの入会を期に退社、作品づくりに専念。

1998年5月　オリジナルブランド「pipilottie」を設立。
1998年5月〜2000年　ラフォーレ原宿主催　株式会社エルファクトリーへ入会。
定期的に青山のラフォーレにて開催された新進デザイナーの合同展示会へ参加。
2000年3月〜2001年2月　期間限定ショップ「paricari azito」をサカエ三番街にてオープン。デザイナー仲間と共同経営。
2001年1月〜2006年　インターナショナル・ファッション・フェア（IFF）へ出展。
2001年4月　名古屋市矢場町にてショップ「pipilottie」をオープン。
2006年3月 ショップ「pipilottie」を閉店、現在は「自由なもの作り」を目指しアトリエにて製作活動を行なっている。